サラ・デュナント/愚者の地

最初に読んだハンナの印象が良すぎて、つい手を出してしまう。



あらすじ

高級ヘルスクラブで嫌がらせとも思える事件が続発する。朝食に蛆が入ってたりジャクージの泡に鯉を投げ込まれたり。調査を請け負ったハンナはスタッフの中の実行犯を突き止める。だが、事件はそれだけでは終わらなかった。



相変わらず、二転三転のストーリーが飽きさせない。事件そのものもだけど、ハンナの姉の結婚生活の危機も二転三転のストーリーが用意されてた。サービス精神満点といったところか。出し惜しみしないところが好き。

美容業界での事件。定番なところはちゃんと抑えてる。容姿が美しくなったからといって、幸せになったり人生が変わるわけじゃない。人生がよくなるきっかけぐらいにはなる可能性はあるんだろうけど。

そういう動機の部分、綺麗になれば気分がいいだけか、過大な期待をして依存になってないか。海外では上手くいかないのは容姿のせいだと思って、整形を繰り返して依存してしまうケースがあるのだとか。思ったより問題になってたりするんだろうか。整形の話というより、精神的な話。



印象に残ったのは、ハンナが男性を叩きのめしそうになるシーン。2作目で襲われたハンナ。その恐怖心ゆえ攻撃が止めらなかったらしい。なんだかわかる気がする。怖いからこそ先制攻撃で前に出るんだろうな。