ヒストリー・オブ・バイオレンス
暴力の連鎖。その連鎖の先には。
妻と2人の子供たちと幸せな生活を送っていたトムはある日、
強盗に襲われるものの一瞬の隙をついて強盗を射殺する。
それ以後、フォガティと名乗る男が現れ、一家を執拗に
追い回し始める。
そして見事な殺人術を披露するトムの正体が
徐々に明らかになっていく。
店の客に因縁をつけられ、ウェイトレスに危害が及びそうになり、
トムは相手を射殺してしまう。
勇気ある行動として時の人になるトムの前に、フォガティと名乗る
男が現れる。
トムをジョーイと呼び、返してもらうものがあるとつけまわす。
トムの息子は、学校でいじめられていたが、いじめっ子を
相手にしなかった。
が、父の影響を受けたのかやりかえしてしまい、いじめっこに
怪我を負わせてしまう。
そんな息子に暴力はいけないと諭すが、自分だってと
言われて、返す言葉のないトム。
暴力は暴力しか生まない。
暴力で解決した事が報道され、それをきっかけにフォガティが現れ
彼が終わったと思ったら、ジョーイの兄。
終わる事のない暴力の連鎖。
そこから抜け出したかったはずなのに、それを切望してたのは
トムだったはずなのに、暴力を回避する方法が身に付かなかったのは
切ない。
トムは、自分ひとりで解決しよーとしすぎた気がする。